地面のリンゴ?

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このタイトルは、最近話題のキクイモがその名前と歴史上の利用のされ方により混乱を掻き立てられるが、野菜の一種なのかということを連想させられる。実際にはキクイモが野菜であるということは、北米とカナダ原産のヒマワリと同じ科の可愛らしい黄色い花を咲かせる塊茎であるということなのだ。

 

 

 植物の花は日光のほうに向きを変えるため、イタリア人は「girasole articocco」と言うが、これは「ヒマワリチョウセンアザミ」という意味で、彼らからすると「girasole:ヒマワリ」に似ており、味は「チョウセンアザミ」に似ているのだ。

 

 英語名の「Jerusalem artichoke:キクイモ」はこのイタリア語の代用であり、実際には「チョウセンアザミ」とエルサレムは全く関係がないのだ。
ドイツ人にとっては、いわばリンゴのようなものであり、そのため、「Erdäpfel」と呼ばれ意味は「地面のリンゴ」なのである。ドイツ人はほとんどの果物を作るのが得意で、特にシュナップスのように強い蒸留酒の原料となるものの栽培には長けており、そのためこの新しいリンゴからブランデーを作るのは当然の成り行きなのだ。

 

 南西ドイツのバーデンビュルテンベルグの名産は、「Erdäpfler」や「Topinambur:キクイモ」と呼ばれており、単に「Topi」とも呼ばれる。
前の2つの名前は、フランスの隣人(イタリア)から来ており、彼らはこの新たな野菜について外来の名前で呼びたがるのだが、「Topinambá:トピナンバ」というブラジルの部族名を引用しているのだ。

 

 もう一度話すが、エルサレムとの関係と同じように、これは単なる勘違いで、17世紀に遡るが、この部族の代表がバチカンを訪問したのだが、同時にローマ法王は初めてこの塊茎を紹介されたのだった。この部族も塊茎の両方とも外国の訪問者として敬意を払われたのだが、すぐにこの部族も塊茎が関係づけられてしまったのだ。法王の影響でイタリア人もフランス人も、リーマニア人もロシア人もこの名前を受け入れたのだった。

 

不運にも、まさに原産地の名前である「kaisukpenauk」という名前はどの言語にも見ることができないのだ。

 

 

 英国では新しく発明された塊茎で造られたパイの味が女王の目に止まったのだ。
木の実に似た味とカリカリした触感がリンゴやナシを連想させ、当初はお菓子の原料として、棗椰子(ナツメヤシ)、干しブドウ、生姜とワインと混ぜられてパイの中身として使用されたのだ。

 

 

 キクイモには特異な性質があるのだ。キクイモには人間が容易に消化できないデンプン質が含まれており、未消化のイヌリンにより腸内でガスが発生するのでキクイモを食べることはある意味大変なのだ。それには秘密があり、収穫の遅れた塊茎には少ないデンプンしか含まれておらず、植物は寒い気候に対処しようと奮闘し自分自身で蓄えたデンプン質を消費してしまうのだ。

 

 トルコでは、ドイツ語にならってキクイモのことを「yerelması:イェレルマス」と呼ぶが正しい訳は「地面のリンゴ」でアンカラ近郊のベイパザールが栽培の中心地で寒い冬の間は地中に埋めたままになっており、需要がある時だけ収穫されるのだ。

 

 キクイモを使った有名なトルコ料理は1種類だけあるようだが、「zeytinyağlı yerelması:ゼイティンヤウル・イェレルマス」というもので、オリーブオイルと玉ねぎ、ニンジンと新鮮なディル(ハーブの1種)で彩られた一握りのお米でできた料理だ。トルコ人はキクイモを楽しむ多岐にわたる料理法をすでに見つけているのだ。

 

スープからデザートまで、油で揚げたキクイモは特別なおもてなしや、簡単な料理としても合うが、失敗しない簡単なおやつであるのだ。

 

今週のおまけ

今週のレシピ

 

クリームを加えなくても非常に滑らかな舌触りのスープ。

 

中サイズの玉ねぎを綺麗にみじん切りし、大さじ3か4杯のエクストラバージンオリーブオイルと小さじ2杯のコリアンダーの種と小さじ1杯のクミンの種と一緒にソテーする。

 

玉ねぎが柔らかく透明になったら、皮をむき、みじん切りにした2分の1キロのキクイモを加え、カラメル色になるまでソースする。

 

カップ3杯の水と小さじ1杯の塩を加えて蓋をし、柔らかくなるまで煮込む。カップ2杯の牛乳を加え、電動ミクサーか手動ミキサーにかける。

 

お好みでキクイモチップスを一緒に出す。

 

キクイモチップスの作り方は、キクイモを薄くスライスして水けを抜くために軽く叩き、オリーブオイルで揚げる。

黄金色になったらペーパータオルの上に置き、塩で味付けする。

 

 

今週の口コミ情報
今週は世界中でフランス料理の祝賀会。

3月19日にお祝いできるよういい場所を見つけること。

「Goût France/Taste France」の記念として世界中の5大陸にわたって1000人のシェフによる1000種類のメニューが調理されるとのこと。
アンカラでの予約はアンカラヒルトン内のマルコポーロレストランがおススメ。6種類のコースメニューには料理によく合うフランスワインも一緒に出されるとのこと。

 

さらに良いことに、売り上げの5パーセントがDr. Sami Ulus小児病院に寄付される。
詳細と予約は電話にて確認:0530 566 27 11

 

 

参照元メディア:www.hurriyetdailynews.com 
参照元記事URL:http://www.hurriyetdailynews.com/ground-apples.aspx?pageID=238&nID=79695&NewsCatID=473